自宅で認知症のお婆ちゃんに突然パンチされた!よくある認知症高齢者への対応方法3選
自宅で認知症のお婆ちゃんに突然パンチされた!よくある認知症高齢者への対応方法3選

こんにちは。

 

認知症高齢者の対応に困ったことはありませんか?

 

在宅で親の介護をしている人は、認知症の症状と行動に驚かされることばかりだと思います。

 

普段、施設で介護の仕事をしている私ですら、認知症高齢者の思考は人の斜め上をいくくらい驚かされることばかりで「えっ!こんなことしちゃうの!?ありえない!」といった、一般社会では考えられない行動が多いので、正直対応方法に困ってしまいます。

 

その度にネットで「認知症 高齢者 症状」「認知症 高齢者 徘徊」「認知症 高齢者 暴力」などの検索ワードで検索をしても、キュレーションサイトの一般的な認知症高齢者の対応方法しかでてこないんです。

 

 

実はキュレーションサイトに書かれている認知症の症状や予防方法、対処法は市役所のパンフレットによりわかりやすく書かれて紹介されてたりするんです。

 

 

在宅で認知症高齢者の介護をしていて、対応方法に困ったときに、検索されて参考にして欲しいと思い、今回はこの記事を書いています。

 

今回はよくある3パターンと、その対応方法をご紹介していきたいと思います。

 

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介護をしていると、介護拒否・暴言・暴力を吐かれる

 

元々怒りっぽい性格だった利用者が、認知症の症状から、より一層怒りっぽくなり、何か介助をしようとしても完全拒否するパターン。

 

「触るな!オムツなんて変えなくていいんだ!俺がいいって言ってるんだからいいんだ!!」

 

「やめろ!!やめて~!!(手足をバタバタ)」

 

「風呂なんて入らないんだ!余計なことするなーーーーー!!!!!!」

 

現場で働いていてもそうですが、介護をしていて一番やっかいなのが、このパターンだと思います。

 

なんせ介助をすることができないのですから。

 

何か介助をしようとしても、手足をバタバタしてきたり、時には介助者に暴力を振ってきて怪我をさせたりする恐れもあるので、介助をする際も相手の機嫌をみて、細心の注意を払って介助をしなくてはいけなくなります。

 

最悪、何をしても近づいただけで怒ったりする場合もあるので、その際は精神科に受診する等、対応をしていかなければいけなくなります。

物盗られ妄想がみられる

 

普段は普通に暮らし、特に認知症の症状というのは、物忘れくらいしか見られない人が、突然何かのスイッチが入ったかのように、物盗られ妄想が始まるパターン。

 

「私の財布が無くなったんだけど、あんた知らないかい?」

 

「私の財布盗んだのあんたでしょ!!」

 

この物盗られ妄想状態になると、なかなか収集がつきません。

 

否定することは勿論ダメですが、何か自分が不都合になる質問をすると、つじつまが合わない回答が返ってきたり、フリーズ(無視)したり、無理やり財布を盗られた話に戻したり、何を言っても財布の話しか返ってこなくなります。

 

一緒に財布を探して見つかったとしても、

 

「これは私の財布ではない!」

 

「あんた、私の財布とすり替えたでしょ!」

 

など、更に不穏状態が増すので、本当に厄介です。

 

盗られた財布が、この世に存在しない架空の財布だった場合は尚更。

 

日中なら一緒に探すことができますが、夜中なら周りの迷惑にもなりますし、明るくなってから一緒に探す旨を伝えたら、意外と落ち着いて寝ることが多いです。

 

本当にダメなら、少しずつ話題を物盗られ妄想からずらしていき、忘れてもらうようにしましょう。

同じことを何度も繰り返し聞いてくる

 

認知症になると短期記憶(例えば電話をかけるために電話番号を記憶するなど)が失われやすいです。

 

5分前に伝えたことも、すぐに忘れる(正確にはなかったことにされる)ので、同じことを何度も聞いてきます。

 

例えば、

 

「ご飯まだ食べてないんだけど、ここはご飯の用意もしてくれないのかしら。」

 

「ご飯は今食べたばかりですよ。ほら、◯◯さんが食べ終わった食器がここにありますよ。」

 

「あら、本当!ごめんなさいね。」

 

5分後、

 

「ご飯まだ食べてないんだけど、ここはご飯の用意もしてくれないのかしら。」

 

「だから、さっきも言いましたけど、食べました!食べ終わった食器見てください!」

 

「あら、本当!ごめんなさいね。」

 

5分後、

 

「ご飯まだ食べてないんだけど、ここはご飯の用意もしてくれないのかしら。」

 

以下、ループ

 

このように、同じことを何度も聞いてくるので、聞いている側としては「さっきも伝えたのに!!」と段々イライラしてきます。

 

ですが、認知症の物忘れ(その出来事がなかったことにされる)なので、同じことを聞いてくるのは当たり前です。

 

介助者は何回も同じ話を聞いているけど、利用者は常に新鮮で新しい質問をしているのですから。

 

何回も同じことを聞いてくるようなら、聞く回数を決めます。

 

例えば、10回までは同じ話をされても我慢しようと決め、10回以降になったら「その話、もう10回近くされてますね。」と優しく伝えてやることで、介助者の感情もコントロールできます。

 

利用者のケア方法としては、同じ質問を繰り返してきたら、全然関係ない質問をして話をワザと逸らしてみたり、同じ質問をされてる介助者以外の人が、不意に会話の中に入っていくことで、少しずつ利用者を同じ質問から遠ざけていきましょう。

認知症高齢者の日常生活自立度

 

認知症と一口に言っても、認知の初期から認知が進み寝たきりになってしまった人まで様々です。

 

そこで、認知症高齢者の日常生活自立度の判断基準一覧があるのですが、実際に私が実習で特別養護老人ホームに行き、全てのレベルの高齢者とコミュニケーションしたので、段階的に認知症の進み具合はどのような感じなのか、その内容を書いていきます。

 

Ⅰ)「何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している状態」基本的には在宅で自立した生活が可能なレベル。

普通に会話していて問題ないくらい。

たまに耳が聞こえなくて回答しないときはありましたが、認知症なのかな?と思うくらいです。

 

Ⅱa)「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭外で多少見られても、誰かが注意していれば自立できる状態」

普通に会話していて問題ないですが、たまにつじつまが合わない発言をします。

会話していても、質問に対し回答が返ってきていましたが、意味のわからない妄想(あの人が私の悪口を言っている等の)をすることがありました。

 

Ⅱb)「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭内で見られるようになるが、誰かが注意していれば自立できる状態」

このレベルから、話をしていて認知症だと感じます。

たまにつじつまが合わない発言をするのではなく、度々つじつまが合わない話をしてきます。

 

Ⅲa)「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが主に日中を中心に見られ、介護を必要とする状態」

会話をしていると、同じ内容の会話が繰り返されます。

10秒前の短期記憶も保たれていない状態です。

会話をしていても同じ話のループなので、毎日顔を合わせて前の日の会話を振っていかないと、新しい内容の会話には進展しません。

 

Ⅲb)判断基準「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが夜間にも見られるようになり、介護を必要とする状態」

Ⅲa)と同上。

 

Ⅳ)「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする状態」

日常会話が成り立ちません。

会話をしていても、自分の主張の方が強く、質問をしても10回に3回くらいしか回答が返ってきません。

自分で施設内の移動をすることが困難。

 

M)「著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする状態」

会話をすることが困難。

普段発声はみられないが、何か自分の不都合なことがあれば奇声をあげて主張をしていました。

勿論、自分で施設内を移動することはできません。

 

このような感じで「あっ!認知症だな?」と感じるのは、Ⅱb)辺りからでした。

Ⅰ)とⅡa)→表面上や会話をしていても、認知症だと感じにくい。
Ⅱb)~Ⅲb)→会話をしていると、認知症の症状が度々みられる。話が繰り返される等。施設内での生活は、ある程度自立している。
Ⅳ)とM)→会話をすることが困難。施設内での自立度も低く、全介助状態に近い。

まとめ:自宅で認知症のお婆ちゃんに突然パンチされた!よくある認知症高齢者への対応方法3選

 

このように、認知症になると様々な症状が出てきますが、今回あげた3パターンは、私が普段施設で介護をしていて困ることが多いパターンなので、紹介しました。

 

暴言・暴力は、ストレスが溜まる環境のせいや、感情のコントロールができない前頭側頭型認知症や高次脳機能障害で多くみられます。

 

生活環境の変化うんぬんよりも、そもそもが病気なので、薬を調整して治療していくことがメインとなっていきます。

 

物盗られ妄想や繰り返しについては、最終的にどうしようもなくなったら、本人が執着しているものから切り離すために、話題を少しずつ逸らしたり、他者の介入を試みたりする必要があります。

 

「財布を無くしたから一緒に探しましょう」は、対応方法としては間違ってはいませんが、完全な解決策ではなく、一時しのぎの回答です。

 

認知症の方は短期記憶ができない、すぐ物忘れをする特性を上手く活用して、執着するものから切り離すために忘れさせる方向へ持っていくことも、時には必要になってきます。

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